こんにちは。福田泰裕です。
EXCELのVLOOKUP関数の使い方を解説します!
VLOOKUP関数なんて分からない!という方は、まずこちらの記事をご覧ください👇
VLOOKUP関数を使って、成績処理やテストの個人票を作成するときに困るのが、空白とエラーの処理です。
今回は、この空白とエラーを処理する方法について解説していきます。
最後まで読んでいただけると嬉しいです!
目次
VLOOKUP関数の罠:空欄は「0」が返される
VLOOKUP関数は表検索ができる超有能な関数なのですが、特徴があります。
それは、空欄だと「 0 」が返されるということです。
次の表は、5人のテストの結果です。
岩鬼くんは英語が0点、山田くんは英語を欠席しました。
ここから、下の表にVLOOKUP関数を使って集計してみましょう。
セルB10には、=VLOOKUP(A10,$A$2:$E$6,2,FALSE)
と入力し、テストの点数も同様にVLOOKUP関数で表検索します。
平均点は、=AVERAGE(C10:E10)
でいいですね。
これをオートフィルを使って下へコピーすると…
このように、山田くんの空欄が、0点として検索されてしまっています!
平均点も、90,100,0の平均で63.3点!
これは可哀相ですね……。
このように、VLOOKUP関数は空欄を「 0 」で返すという特徴があります。
慣れないうちはここでミスをするので、気を付けてください!
VLOOKUP関数で、空欄を空欄のまま表示する方法
VLOOKUP関数を使うとき、この空欄対策は必ず必要になります。
(※条件付き書式で「 0 は非表示」にしても、平均点は大幅ダウンなので効果はありません…。)
その対策方法は、IF 関数と組み合わせることで実現可能です。
IF 関数を使い、「空欄ならば空欄、そうでなければそのまま表示」と指定します。
かなり長くなりましたが、下のような意味になります。
このように式をつくり、オートフィルでコピーすると…👇
ちゃんと空欄は空欄としてコピーして、平均点も空欄を無視して計算し、95.0点となりました。
このように、空欄対策は IF 関数を使って行いましょう。
VLOOKUP関数で、エラーを空欄として表示する方法
次に、VLOOKUP関数でエラーの処理の方法をご紹介します。
例えば次の表のように、科目ごとの平均点を算出しようとした場合…👇
平均を計算するAVERAGE関数は、1つでもエラーがあると計算できません。
番号6番は存在しないので、エラーではなく空欄にする必要があります。
そこで登場するのがIFERROR関数です!
IFERROR関数は、エラーの場合にどう処理するのかを指定できる関数です。
今回はエラーの場合は空欄にしたいので、
このようにすれば、エラーはすべて空欄となります。
まず、名前の欄は👇
=IFERROR(VLOOKUP(A10,$A$2:$E$6,2,FALSE),””)
次に得点の欄は👇
=IFERROR(IF(VLOOKUP(A10,$A$2:$E$6,3,FALSE)=””,””,VLOOKUP(A10,$A$2:$E$6,3,FALSE)),””)
どちらも先ほどの空欄対策の式を、IFERROR関数で囲った形です。
これで、エラーを空欄として表示することに成功しました!
まとめ:VLOOKUP関数はエラー対策をしっかりと
いかがでしたでしょうか。
VLOOKUP関数は便利なのですが、実際に使ってみると上手くいかないことが多いです。
その原因は、空欄とエラーの処理を忘れていることが多いと思います。
空欄にするセルをDeleteで消してしまうと、翌年それに気づかずに大事件を引き起こすかもしれません。
セルを消すことなく、翌年以降も使えるシートをつくれると良いですね!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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