こんにちは。福田泰裕です。
令和7年度入試から新たに始まる「情報Ⅰ」の共通テストに向けて、2022年11月9日に『試作問題』が公開されました。
問題と解答のPDFデータは大学入試センターのサイトにあるのでご覧ください👇
https://www.dnc.ac.jp/kyotsu/shiken_jouhou/r7ikou/r7houkousei.html
この記事では、情報Ⅰ試作問題の第1問の解答と解説をしていきます。
解答は隠しているので、実際に解きながら読み進めることも可能です。
解答はクリックすると表示されます。
最後まで読んでいただけると嬉しいです!
目次
答え … ③
特許権とは「自然法則を利用した、新規かつ高度で産業上利用可能な発明を保護し、独占的に使用できる権利」です。
権利をもっている技術を他人・他社が使用する場合は、使用料を支払わなければなりません。
空欄「ア」の前後で、「企業だから特許を取ったが、世の中で広く使われるようになった」とあります。
この流れにあう選択肢を選べば良いでしょう。
⓪ … 使用料を高くすると、世の中で広く使われるようにはならない。
① … 特許権を放棄して誰かに特許を取られてしまうと、世の中で広く使われるようにならない。
② … 特許権を行使して管理を厳密にすると、世の中で広く使われるようにならない。
ちなみに…
QRコードは株式会社デンソーウェーブが開発した技術です。
「QRコードの道のり」というページに、開発から普及までの流れが掲載されています👇
ここの第2章「QRコードの発表とその後の広がり」の下の方に、「デンソーウェーブはQRコードの特許は保有しているものの、規格化されたQRコードについては権利行使はしないと明言した。」と書かれています。
答え … ②
⓪ … 円形の場合は、(d)~(f)のどの角度から読み取っても、黒白の比は変化しない。
① … 正方形でも円形でも、どの角度から読み取っても黒白の比に変化はなく、上下左右の区別はない。
③ … 極端に傾いていると、正方形でも読み取ることはできない。また、円形だからといって、斜めに傾いていても読み取れないことはない。
答え … ①と④
⓪ … セルの数は文字数に比例して大きくなるわけではない。(15文字が21×21=441、30文字が25×25=625。文字数が2倍になっても、セルの数は2倍になっていない。)
② … 文字数が多くなると、セルの数も多くなっている。
③ … 同じ文字数で復元能力7%と30%を比較しても、セルの数が4倍(縦横がそれぞれ2倍)にはなっていない。
⑤ … 復元能力を7%から30%に上げると、セルの数は増えている。
答え … オ②、カ⓪、キ③、ク①
表2から、文字数はⅠ<Ⅱ<Ⅲであるから、QRコードのセルの数もⅠ<Ⅱ<Ⅲとなる。
表1を見ると、復元能力30%でセルの数が33×33の場合、復元能力7%にするとセルの数は25×25になる。
よって、空欄「オ」の正解は②。
同じく表2を見ると、復元能力7%でセルの数が29×29の場合、復元能力30%にするとセルの数は37×37になる。
よって、空欄「キ」の正解は③。
残った2つの選択肢を比べると、⓪のセルの数は33×33、①のセルの数は49×49。
同じ文字数で復元能力7%と30%を比べると、7%の方がセルの数が少なくなる。
よって、空欄「カ」の正解は⓪、空欄「ク」の正解は①。
答え … ⑧
文化祭のたった2日間のクレープ販売で、そこまでデータを集計する必要があるのか…という話は置いといて、考えていきましょう!
表計算ソフトウェアで乱数を作成し、0.31→2分、0.66→4分…ということと、表1の累積相対度数を見てみると、仕組みが見えてくる。
2人目の乱数は0.31。
階級値1分の累積相対度数は0.26、階級値2分の累積相対度数は0.42。
3人目の乱数は0.66。
階級値3分の累積相対度数は0.64、階級値4分の累積相対度数は0.82。
これらから、発生させた乱数を初めて超える累積相対度数の階級値を、待ち時間としていることがわかる。
10人目の乱数は0.95で、これを初めて超える累積相対度数は、階級値8分の0.96。
よって、正解は⑧分。
答え … コ④、サ①、シ③
「図1 シミュレーション結果(作成途中)」とあるので、この表を完成させてみる。
前の客の到着から次の客が到着するまでの時間は、表1の到着間隔を参考にする。
また、クレープの焼き時間は4分で、一度に複数の客のクレープを焼くことはできないので、この4分(薄い灰色の部分)は重ならないように注意する。
この完成した表を見ると、最も待ち人数が多いのは④人。
そして、最も待ち時間が長いのは9人目の①③分となる。👇
答え … ①
来客人数10人のグラフを見ると最大待ち人数は6人であるから、「来客人数の半数以下」に収まっていない。
答え … ⓪
図2の来客人数40人のグラフと、今回の4つのグラフを比較すると、
⓪ … 最大待ち人数が大きく減っている。
① … 最大待ち人数はほぼ変化しない。
② … 最大待ち人数は、0人~20人に散らばる。
③ … 最大待ち人数は、10人程度に集約する。
1人への客への対応時間を1分短くしたので、最大待ち人数も短くなるはずである。
よって、正解は⓪。
いかがだったでしょうか。
第2問も教科書の内容や知識を問う問題はほとんどなく、問題文を読んで正しい選択肢を選ぶ問題ばかりでした。
知識よりも、読解力・思考力を重視していくということなのでしょうか…?
他の大問の解答解説も記事にしているので、ぜひご覧ください👇
共通テスト試作問題「情報Ⅰ」解答と解説 第1問
共通テスト試作問題「情報Ⅰ」解答と解説 第2問
共通テスト試作問題「情報Ⅰ」解答と解説 第3問
共通テスト試作問題「情報Ⅰ」解答と解説 第4問
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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