こんにちは。福田泰裕です。
この記事では、高等学校で履修する『情報Ⅰ』第2章「コミュニケーションと情報デザイン」より、「(2) コミュニケーションの形態」について解説していきます。
最後まで読んでいただけると、嬉しいです!
目次
この記事の内容は、私がYoutubeに公開している『情報Ⅰ授業動画②-(2)』を文字起こししたものです。
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まず、コミュニケーションという言葉を確認しておきましょう。
コミュニケーションとは『情報を伝え合い、相手から得た情報で新たな考えを思いついたり、意思決定したりすること』です。
コミュニケーションといっても、様々な形態のコミュニケーションがあります。
様々な視点からコミュニケーションの種類を分類してみましょう。
まず、発信者と受信者の人数による分類です。
まず、1対1(個別型)のコミュニケーションです。
1対1のコミュニケーションでは、個人的な情報を送受信し、共有します。
1対1なので、秘密性の高いコミュニケーションが可能です・
次は、1対多(マスコミ型)のコミュニケーションです。
1人が発信者となり、複数の人が同じ情報を共有します。
学校での一斉授業や、講演会などがマスコミ型のコミュニケーションに分類されます。
次は、多対1(逆マスコミ型)のコミュニケーションです。
複数の人が発信者となり、1人がその情報を受信します。
アンケートは発信者が複数、受信者が1人なので、逆マスコミ型に分類されます。
最後は、多対多(会議型)のコミュニケーションです。
複数の人が対等な立場で情報を発信・受信し、共有します。
文字通り、会議では多くの人が発信者、受信者となって、情報を共有します。
このように、コミュニケーションは発信者と受信者の人数によって、4種類に分類できます。
次は、発信者と受信者の位置関係による分類です。
直接コミュニケーションと間接コミュニケーションに分けられます。
まず直接コミュニケーションとは、受信者と発信者が直接対面しているコミュニケーションです。
会話、プレゼンテーションなどが、直接コミュニケーションに分類されます。
相手の反応を見ながら発信できるのが特長ですが、時間や場所の制約があります。
もう一つの間接コミュニケーションは、発信者と受信者が離れているコミュニケーションです。
電話、電子メールは、発信者と受信者が離れた場所にいるので、間接コミュニケーションに分類されます。
相手の反応を直接見ることができませんが、電話は場所の制約がなく、電子メールは時間の制約がなくなるというメリットがあります。
次は、コミュニケーションの同期性による分類です。
同期型コミュニケーションと非同期型コミュニケーションに分類されます。
同期型コミュニケーションは、発信と受信のタイミングが同じコミュニケーションです。
会話、プレゼンテーション、電話は、発信と受信のタイミングが同じなので、同期型コミュニケーションに分類されます。
すぐに相手の反応がありますが、発信者と受信者は時間の制約があります。
それに対して非同期型コミュニケーションは、発信と受信のタイミングが異なるコミュニケーションです。
電子メールは、発信と受信のタイミングが異なるので、非同期型コミュニケーションに分類されます。
いつ受信したのか分からないという欠点がありますが、いつでも受信できるので、時間の制約がなくなるというメリットがあります。
それでは、インターネットによるコミュニケーションをいくつか見ていきましょう。
1つ目は、電子メール、WEBメールです。
WEBメールとは、GMailなどのようにブラウザで利用できるメールシステムのことです。
メールは、相手のメールアドレスを指定することで、相手に送り届けることができます。
また、複数の相手に一斉送信する機能があり、これを同報といいます。
相手のメールアドレスを入力する場所は3か所あり、まず『宛先(To)』には、メインの受信者のメールアドレスを入力します。
次に『CC』へ同じ内容を受け取る受信者のメールアドレスを入力します。
CCとは「カーボンコピー(Carbon Copy)」の略で、その頭文字『CC』を並べたものです。
そして『BCC』にも、同じ内容を受け取る受信者のメールアドレスを入力します。
このBCCとは、「ブラインドカーボンコピー(Blind Carbon Copy)」の略で、このBCCの欄に入力された受信者には他の受信者のメールアドレスが表示されません。
個人情報の保護の観点から、BCCをうまく利用することが大切です。
次は『件名』です。
件名は、相手のメールの受信ボックスに一覧で表示されます。
本文の内容を簡潔にまとめると、相手に喜ばれるでしょう。
次は『本文』です。
メールの本文には、
などといったマナーがあります。
相手に失礼のない言葉遣いで、読みやすい文章を書くことが求められます。
次は『署名』です。
本文の末尾に付け、送信者を明確にします。
登録しておけば自動的に署名を表示する機能もあるので、ぜひ利用しましょう。
次に『添付ファイル』です。
メールには、写真、動画、文書ファイル、プレゼンテーションのファイルなど、一緒に送信する機能があります。
相手からファイル名の指示がある場合は、その指示通りのファイル名にしておきましょう。
また、受信者のもとには似たようなファイルが複数集まることを考えて、送信者の名前をファイル名に入れておくと良いでしょう。
2つ目は、電子掲示板(BBS)についてです。
電子掲示板とは、メッセージを投稿したり、それに対して返事を書き込んだりできるサービスです。
同じような興味、考えをもった人が集まって、情報交換を行うことができます。
ただし、不特定多数の人が自由に発信するため、誤った情報や、誤解が生じる場合があります。
3つ目はメッセージアプリです。
メッセージアプリには、電話番号を宛先にしてメッセージが送れるショートメッセージサービス(SMS)や、LINEなどのアプリがあり、テキストや画像、動画などのやり取りができます。
1対1でコミュニケーションを取ったり、グループで気軽にコミュニケーションを取ったりすることができます。
4つ目はソーシャルネットワーキングサービス(SNS)です。
インターネット上にあって、人と人とのコミュニケーションを促進するサービスのことをいいます。
Facebook、Twitterなど、様々な種類のSNSがあります。
似たような趣味・考えを持つ人が集まって、情報交換を行うことができます。
5つ目は動画投稿サイトです。
不特定多数の利用者が動画を投稿、アップロードして、不特定多数の利用者と共有して視聴できるサービスです。
YouTubeを代表として、様々な動画投稿サイトがあります。
多くの動画投稿サイトでは、動画のデータを完全にダウンロードするのではなく、データを受信しながら再生できる『ストリーミング方式』で再生されています。
6つ目はブログです。
ブログとは「ウェブ」と「ログ」を組み合わせた造語で、日記などの情報をまとめて公開できるWebサービスです。
WEBページ制作の技術や知識が無くても、専用のサービスを利用すれば、誰でも簡単にブログを書くことができます。
ブログには、閲覧者がコメントしたり、他のブログが参照したり、他のブログから参照されたりする機能があります。
このように、インターネットでのコミュニケーションには、様々な種類があります。
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