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【効果的な勉強法】短期記憶から長期記憶へ移行させる2つの方法

こんにちは。福田泰裕です。

学校でのテストや資格試験に向けて勉強していると、

私はこんなに勉強しているのに、全然点が伸びない…

アイツの方が勉強時間が少ないのに、なんであんなに点が取れるんだ…?

なんてことを考えがちです。
もしかしたら、あなたの勉強法は間違っているのかもしれません。

今回は短期記憶から長期記憶へ移行させる方法をご紹介します。

最後まで読んでいただけると嬉しいです。

目次

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長時間勉強すれば良いわけではない

テスト前になると、1週間の計画を立てると思います。

よーし、今日は3時間勉強するぞ!

と、意気込んで始める人もいるでしょう。

しかし、この勉強法は計画の段階から間違っています

勉強とは、時間をかければ良いというわけではありません
3時間やれば3時間分の力がつく、1時間だけなら1時間分の力しかつかない…というわけではないのです。

例えば英単語を覚えるとき、3時間勉強して10個だけ覚えた人と、30分の勉強で20個覚えた人がテストをすれば、20個覚えた方が勝つに決まっています。

勉強の成果は「何時間やったのか」ではなく、「何を覚えたのか」で判断しなくてはなりません。

CHECK!

勉強の成果は「何時間やったのか」ではなく、「何を覚えたのか」で判断しよう!

記憶には、短期記憶と長期記憶の2種類がある

テスト勉強や資格試験に向けての勉強というのは、基本的に暗記が中心になります。

つまり、記憶です。

この記憶というのはやっかいで、単に単語帳をボーッと眺めていてもまったく定着しません。
脳の使い方を知らずに勉強を進めても、それは無駄な時間を過ごしているのです。
正しい勉強法を知らずに勉強をして、能力を発揮できない生徒は多くいます。
「記憶力が良い」「記憶力が悪い」などと言いますが、これは「正しい勉強法を知っている」「勉強法を知らない」場合が多いのです。

記憶には「短期記憶」と「長期記憶」の2種類があります。
これらの特性をよく理解して勉強法を考えると、成績が伸びるかもしれません!

CHECK!

記憶力は「正しい勉強法を知っているか」で差が出る!

短期記憶と長期記憶の違い

記憶は「短期記憶」と「長期記憶」の2種類があると言いました。

短期記憶とはその名の通り、短い時間だけ保持される記憶です。
数十秒から数日の記憶で、容量にも制限があります
一般に、短期記憶を伸ばすのは難しいと言われています。

それに対して長期記憶とは、長い期間保持される記憶です。
数日のものから、一生ものの記憶まであり、容量に制限がありません
一度短期記憶に入れられた記憶が繰り返し呼び出されることで固定化し、長期記憶となって頭に残り続けます。

私たちがテストの問題を解くとき、この短期記憶と長期記憶の両方を使っています。

例えば、テスト中に出てくる数字や、前日に覚えた単語などは短期記憶に入れられています。
また、足し算や引き算などの計算や、簡単な漢字などは長期記憶に入れられています。

CHECK!

短期記憶の期間は数十秒から数日、長期記憶の期間は数日から一生!

短期記憶から長期記憶へ移行するための2つの方法

短期記憶には容量に制限があり、伸ばすのが難しいと言われています。
そのため、勉強法を変えて伸ばしていくのは長期記憶です。

何か物事を覚えるとき、まずは必ず短期記憶へ送られます。
そこで繰り返し反復することで、長期記憶へと移行していくのです。

長期記憶へ移行する方法①:繰り返し使う情報にする

短期記憶に入れられた情報は、使わなければ消滅してしまいます
脳が「この情報は必要ない」と判断してしまい、削除してしまうのです。

そこで、長期記憶へ移行させるための方法として「繰り返し使う情報にする」というのがあります。

英単語を見て覚えたら、5分後にもう一度見返し、30分後に見返し、寝る前に見返し…と何度も何度も繰り返し記憶を呼び出すことで、脳に「これは繰り返し使う大切な情報なんだ!」と思わせましょう。
そうすれば、少しずつ長期記憶へと移行していきます。

CHECK!

何度も見返して、脳に「大切な情報だ」と思い込ませる!

長期記憶へ移行する方法②:感情を動かす

長期記憶へ移行させるもう1つの方法は、感情を動かすことです。

最近の小学校や中学校ではアクティブラーニングとして、よく授業の中で話し合う機会を設けています。
話し合いをすると、

〇〇君の考えはすごいなあ…

〇〇さんのアイデアは個性的で面白いなあ…

など、感情が動かされるはずです。
こうして感情が動かされることで、記憶として定着しやすくなるのです。

そのため、1人で勉強するときも感情を動かしながら勉強すると良いでしょう。
悲しい意味の単語は悲しく読んでみたり、数学の問題の新しい解法に驚いてみたり、勉強は楽しいものだ!と言い聞かせてみたり…

そうすることで、脳は「生きるために必要な情報だ!」と思うようになります。
感情が動くほどの生きるために必要な情報は、不思議と記憶として残っていくものです。

CHECK!

感情を動かして、脳に「生きるために必要な情報だ」と思い込ませる!

まとめ:長期記憶への移行方法を知って、効率良く勉強しよう!

いかがでしたでしょうか。

今回の記事をまとめると、次のようになります。

まとめ
  • 勉強の成果は「何時間やったのか」ではなく、「何を覚えたのか」で判断しよう!
  • 記憶力は「正しい勉強法を知っているか」で差が出る!
  • 短期記憶の期間は数十秒から数日、長期記憶の期間は数日から一生!
  • 何度も見返して、脳に「大切な情報だ」と思い込ませる!
  • 感情を動かして、脳に「生きるために必要な情報だ」と思い込ませる!

短期記憶の容量や時間は、残念ながら訓練しても伸びないことが分かっています。

そのため、勉強法で差が出てくるのは長期記憶です!
ボーッと単語帳を眺めていては時間の無駄です。
長期記憶へ移行させるために、

  • 何度も見返して、脳に「大切な情報だ!」と思い込ませる。
  • 感情を動かして、脳に「生きるために必要な情報だ」と思い込ませる。

この2つのポイントをしっかり押さえて、効率的に勉強を進めていきましょう!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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福田 泰裕

33歳、2児の父。 山口県の高校教師で、担当は数学と情報。 毎日定時ダッシュするために、働き方改革を実施中。 数学教育・情報教育・教師の働き方・教師のEXCEL講座などを記事にしています!