こんにちは。福田泰裕です。
名簿を使って何か別のシートを作るとき、「名字だけで欲しい!」ということがありませんか?
ダブルクリックして、名前の部分をバックスペースで消していくのも大変な作業です。
そんなとき、FIND関数とLEFT関数を使えば簡単に苗字と名前を分割できます!
FIND関数とLEFT関数…?
初めて聞いたし、よく分からない。
という方のために、この関数の機能から丁寧に解説していきます。
最後まで読んでいただけると嬉しいです。
まず、FIND関数の機能について解説します。
FIND関数は、ある文字列から特定の文字列を見つけ、何文字目なのかを表示する関数です。
FIND関数には2つの引数があります。
検索文字列 | 検索する文字列 |
検索対象 | 「検索文字列」を探す対象となる文字列 |
FIND関数はとても簡単な関数です。
例えば、下のようなセルA1にある「あいうえおかきくけこ」という文字列から、「き」が何番目にあるのかを調べてみましょう。
FIND関数を使って調べていきます。
検索する文字列は「き」、検索対象となる文字列はセルA1にあるので、
=FIND(“き”,A1)
と入力します👇
ENTERを押すと…👇
ちゃんと「7」文字目であると表示されました!
また、このようなこともできます。
検索する文字列は「C1」に入力されており、検索対象となる文字列はA1にあるので、
=FIND(C1,A1)
と入力します👇
ENTERを押すと…👇
ちゃんと「7」文字目と表示されました。
セルC1の文字を変更すると、セルE1の数値も変更されるはずです。
次に、LEFT関数の機能を説明します。
LEFT関数は、ある文字列から、左から何文字かを抜き出す関数です。
LEFT関数にも2つの引数があります。
文字列 | 元となる文字列を指定 |
文字数 | 左から抜き出す文字数。 ※省略可。省略した場合は「1」と同じ。 |
LEFT関数も、とても簡単な関数です。
下のような10文字の文字列「あいうえおかきくけこ」を使って解説していきます。
それでは、この文字列を左から5文字だけ抜き出してみましょう。
文字列はセルA1にあり、文字数は「5」なので、
=LEFT(A1,5)
と入力します👇
ENTERを押すと…👇
左から5文字だけが抜き出され、「あいうえお」と表示されました!
また、このようなこともできます。
抜き出す文字数をセルD1から参照してみましょう。
=LEFT(A1,D1)
と入力します👇
ENTERを押すと…👇
左から5文字だけが抜き出され、「あいうえお」と表示されました!
セルD1の数値を変更すると、セルF1に表示される文字列が変更されるはずです。
それでは、この2つの関数を組み合わせて苗字を抜き出す方法をご紹介します。
例として、下のような表を利用します👇
名簿にある5人の苗字だけを抜き出そうと思います。
全員の苗字が2文字なら
=LEFT(B2,2)
で2文字だけ抜き出すことができるのですが、苗字は1文字~3文字とバラバラです。
着目するところは、苗字と名前の間には全角スペースが入っているということです。
例えば1番の「岩鬼 正美」は、全角スペースが3文字目に入っています。
つまり、苗字は2文字目までということです。
これを、FIND関数とLEFT関数で表してみましょう。
まずセルD2に、苗字を抜き出すLEFT関数を入力していきます。
文字列はセルB2にあるので、
=LEFT(B2,
と入力します👇
次に、抜き出す文字数を入力します。
先ほどの例でお話した通り、全角スペースの1文字手前までが苗字です。
全角スペースを見つける式は「FIND(“ ”,B2)」で、1文字手前までで良いので
=LEFT(B2,FIND(“ ”,B2)-1)
と入力します👇
ENTERを押すと…👇
苗字の「岩鬼」だけが表示されました!
あとはオートフィルで下へコピーすると…👇
苗字の文字数がバラバラでも、正しく苗字だけを抜き出すことができました!
いかがでしたでしょうか。
FIND関数とLEFT関数を知らなかったという方も多いと思いますが、学校の業務の中で使う機会があると思います。
関数を組み合わせることでとても簡単に苗字を抜き出すことができるので、覚えておいて損はないでしょう。
もしこの機会に「EXCELをもっと勉強しよう!」と思われた方は、ぜひ勉強してみることをオススメします。