こんにちは。福田泰裕です。
教師で最もやりがいのある仕事といえば、クラス担任です。
生徒と密接に関わる業務で、進路相談や面談ではその生徒の人生を左右する決断を下すこともあります。
教師になったら、
担任をやってみたい!
と、誰もが思うことでしょう。
しかし、初めての担任を持つということは、大きな不安もあるものです。
今回は、私が初めて担任を受け持ったときの失敗談をお話ししていきます。
最後まで読んでいただけると嬉しいです。
目次
新卒で採用され、2年目で初担任となった
私は大学卒業した年に教員採用試験に一発合格しました。
そして配属された最初の高校で、1年目は1年生の学年付きということで、担任どころか副担任でもありませんでした。
日々の授業に一生懸命になりながら、教師として初めての経験を多く積みました。
しかし、クラスマッチや文化祭などの学校行事では、「自分のクラスがない」ため、どことなく寂しく感じました。
そのため、「翌年は担任をやりたい」と強く願いました。
1年生のクラスのSHRを順番に見させてもらい、伝達の方法などを見て学びました。
教頭には「来年は担任をやりたいです!」と、ずっとお願いしていました。
そして2年目に、いきなり担任を命じられました。
1年生の担任でした。
とても嬉しかったのですが、「本当にやっていけるのか」という大きな不安がありました。
しかし、そのときは不安よりも期待の方が大きかったです。
「自分のクラスを持てる」ということが嬉しかったので、しっかり準備して最高のクラスにしたいと思っていました。
初担任の失敗①:SHRの伝達がうまくいかない
担任の大事な仕事の1つに、SHRで生徒に連絡事項を確実に伝えることがあります。
しかし「学校」というものにまだ慣れ切っていないため、連絡事項を自分でも100%把握できていませんでした。
そのため言葉が曖昧になり、生徒にうまく伝わらないことがありました。
集合時間に自分のクラスだけ来ていない…
他のクラスは廊下に並んでいるのに、自分のクラスの生徒は教室にいる…
これではマズイ!
ということで、伝達の方法を工夫しました。
その方法は、
・ 言葉は少なく、簡潔に!
・「該当生徒→時間→場所」の順に話す。
・該当生徒には挙手させる
というものです。
詳しくは、こちらの記事に書いてあります👇
初担任の失敗②:クラスに干渉しすぎた
担任になったとき、「生徒のために頑張ろう!」と強く思っていました。
「生徒が迷わないように、しっかり道筋を示してあげよう!」と考えていました。
「文化祭ではこの企画をやろう!」「合唱祭ではこの曲を歌おう!」など、どんどんクラスを引っ張っていきました。
しかし、担任に決められたことをやっていくのは面白くありません。
私が良かれと思って生徒を引っ張っていたことが、生徒にとってはただの迷惑だったのかもしれません。
そこで、自分たちの行動は自分たちに選ばせることの大切さを感じました。
特に学校行事でクラスがまとまる機会では、自分たちのすることは自分たちで決めなければならないのです。
もしそれが失敗しそうなとき、手助けをするのが担任の役割なのです。
最初からゴールを見せてはいけません。
ゴールは生徒が決めて、そのゴールに向けて補助してあげるのが担任の役割です。
このことについては、こちらの記事に書いてあります👇
初担任の失敗③:生徒と距離が近くなりすぎた
初担任をしたとき、「生徒から嫌われたくない。生徒と近い距離で話がしたい」と思っていました。
まだそのときは23歳だったため生徒との年齢も近く、「生徒との距離が近い担任」を目指していました。
SHRや授業には早めに行き、生徒と雑談をしながら過ごしました。
生徒との雑談は楽しいもので、生徒とどんどん打ち解けていきました。
このとき私は「生徒との関係は上手くいっている」と思っていました。
しかし、生徒が問題を起こしたときにこれが間違いだと気づきました。
いつも生徒と親しくしており、嫌われたくないと思っていたため、強い指導できないのです。
そこで、「生徒と距離が近すぎるとダメなんだ!」と感じました。
生徒との雑談などを交えて近づくことは大事ですが、適度に距離を置いておくことが必要であると知りました。
そのことは、この記事に書いてあります👇
初担任の失敗④:生徒を統率しすぎた
1年目の失敗を踏まえて、2年目は「しっかりしなければいけない!」と思っていました。
そのため2年目の担任のときは、最初からルールを決めて守らせようとしました。
同じ学年の他のクラスよりも良いクラスになるために、生徒たちに多くを要求していました。
そのルールも、今思えばただ厳しいだけのものでした。
生徒たちにルールを守らせるために、私は何度も叱りました。
しかし、叱れば叱るほど、生徒たちが遠のいていくように感じました。
また、私自身も叱ってばかりで面白くないので、気持ちも下向きでした。
生徒たちは叱られてばかりで面白くない。
私は叱ってばかりで面白くない。
疲れてしまった私は、叱るのを辞めました。
すると生徒たちは笑顔を取り戻し、私も心に余裕ができました。
「ちゃんとする」を捨てることで、生徒も私も楽になれたのです。
そのことについては、この記事に書いてあります👇
まとめ:初担任は不安だけど、思い切ってやって欲しい
いかがでしたでしょうか。
誰でも初めて担任を持つときはとても不安になると思います。
でも、それは当たり前のことです。
いきなり自信満々に臨み、失敗なく担任ができる人はいません。
しかし、失敗していいというわけではありません。
なぜなら、あなたにとってはこれから何度もある担任のうちの1回だとしても、生徒にとってはたった1度の高校生活の大事な1年間なのです。
失敗しないように、しっかり準備して臨むことはとても大切です。
でも初めてなのだから、失敗するのは仕方のないことです。
そのため、まずは自分のやりたいようにやってみたら良いと思います!
困ったときは、学年主任やベテランの教員、副担任と協力して乗り越えていけば良いのです。
今回の記事が、これから初めて担任をする方の参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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