こんにちは。福田泰裕です。
私は高校教師をしています。
最近、教師の働き方が問題になっています。
特に残業時間が多すぎるということがよく取り上げられています。
教師の仕事には授業の準備やクラスのお世話、分掌の業務など様々な仕事があります。
そんな中、私は放課後の残業は基本的にゼロです。
勤務時間内に学校の仕事を終えることができています。
そのために私が取り組んでいる5つのことについて、お話します。
最後まで読んでいただけると嬉しいです!
目次
慢性的に残業している人の多くは、勤務時間の終了時刻を意識せずに働いています。
よく放課後になると、
さあ、今日は長い夜になるぞー!
こんなことを言う人がいませんか?
このような人は、勤務時間の終了時刻を全く意識できていません。
今日は「20時まで頑張ろう!」と思ってしまうと、その時間まで働いてしまうのです。
~パーキンソンの第1法則~
仕事というものは、作業時間いっぱいまで膨れ上がる。
期限に余裕があると思っていたのにギリギリになって焦るのは、これのこと。
残業ゼロを目指すのであれば、勤務時間の終了時刻を意識することが大切です。
放課後になった!
勤務時間は残り50分!
頑張ろう!
このように、まずは残り時間を意識することから始めましょう。
教師にとって最も大事は授業です。
この授業準備の時間はとても大切で、この準備時間を削ることはできません。
しかし、だからと言って1つの授業に時間をかけすぎていては帰れません。
面白い授業、凝った演出、興味を惹く発問……これらを考えていたら、いくら時間があっても足りません。
知っておくべきことは、授業に100点はないということです。
かなり準備に時間をかけて「これで完璧だ!」と思って授業をしても、終わった後で
もっと発問を工夫すべきだったなあ…
と後悔するのはよくあることです。
準備にかける時間と授業の完成度は比例関係ではなく、最初の60点までは一気に駆け上がりますが、80点以上はほとんど伸びがありません。
「授業にかける時間」と「授業の完成度」の関係は、私の中でこのようなイメージです👇
だから、1つの授業にこだわりすぎてはダメです。
80点くらいのものが完成したら、次の準備に取り掛かりましょう。
これは、決して手を抜いているのではありません。
「100点を取らなくていい」のではなく、「100点は絶対に取れないから80点で合格」ということです。
もしあなたの授業が100点だと思っているなら、それはもうそれ以上成長しないことを意味しています。
1つの授業にこだわりすぎて、他の授業や業務が疎かになってはいけません。
時間に余裕ができたら、80点以上を狙ってさらに良い授業を考えると良いでしょう。
私たち教師の仕事のほとんどは、1年サイクルで繰り返されます。
毎年新しく一から準備していては、時間内に終えることは絶対にできません。
昨年の記録を見ながら仕事をしていく方が絶対に賢い働き方です。
そこで大事なことは、分掌の仕事や授業の準備などを翌年も使える形にすることです。
例えばEXCELで何か処理をするときに、その年しか使えないようなファイルを作ってしまうと翌年もまた作らなくてはいけません。
しかし、最初から翌年も使えるように作ることで、これから先ずっと楽をすることができます。
授業の準備も同じです。
ノートに板書計画を考えていくと思いますが、授業後に捨てたら翌年また最初からやり直しです。
例えばノートを残しておくとか、最初からiPadなどデータとして準備するとか、プリントを作っておくとか…何かしら翌年に残しておくと、次は少し手直しするだけで授業ができます。
0点から作り上げていくのと、60点から作り上げていくのでは大きな差が出てきます。
何をするときも、「翌年に残す」ということを意識して仕事をしましょう。
放課後の時間はありますが、会議や居残りの指導などがあってなかなか思うように時間が使えないことがあります。
そのため、授業の空き時間が勝負です。
残業をゼロにするためには、空き時間にどれだけ集中して準備できるかがとても重要です。
しかし、職員室には様々な人がいます。
時間に余裕がなくて焦っている教員もいれば、周りを巻き込むようにしてずっと雑談をしている教員もいます。
集中したいときに隣の席で雑談をされると、どうしても気が散ってしまいます。
これでは貴重な空き時間を無駄にしてしまい、残業が確定します。
そうならないために、集中できる場所を見つけることです。
例えば、図書室や会議室、授業の行われていない空き教室などです。
静かで集中できる場所を見つけて、職員室から避難して仕事をすることです。
同じ50分でも、集中できるかできないかで仕事の進み具合は大きく変わってきます。
1日を穏やかに過ごすために、朝はゆとりをもって出勤する方が望ましいです。
朝早く行くことで、1日の流れを整理する余裕があります。
出勤時間ギリギリになると、それだけで気持ちが焦ります。
着いたと思ったら整理もできないまま職員朝礼を迎えて、そのままホームルームへ行かなければなりません。
すでに脳は疲れ切っています。
そうならないために、朝は少し余裕をもって出勤しましょう。
朝のうちに流れを確認して、余裕をもって生徒の待つ教室へ向かうと良いでしょう。
また朝の職員室は教員が少なく、とても仕事に集中できます。
この静かな時間帯はとても仕事が捗るため、一気に仕事を片付けて授業準備に充てています。
いつもギリギリになっている方は、試しに10分でも早く出勤してみることをオススメします。
いかがでしたでしょうか。
今回の記事をまとめると、次のようになります。
残業ゼロになって早く帰宅することができれば、自分の好きなことに使える時間を増やすことができ、睡眠時間も長くなります。
それによって心と体に余裕ができるため、気持ちも晴れやかになります。
余裕のある状態で生徒と接すると、生徒も学校が居心地の良い場所だと感じることでしょう。
つまり、私たち教師が残業ゼロになって心に余裕を持つことが、最終的には生徒のためとなるのです。
今回の記事を読んで、1人でも多くの方の働き方が変わってくれると嬉しいです!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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