こんにちは。福田泰裕です。
クラス担任をもつと、
良いクラスになってほしい!
と誰もが思います。
しかし、そこで暴走してしまうと、クラス運営がうまくいかなくなることがあるのです。
今回は、隣のクラスとのバランスを大事にすることの大切さをお話しします。
最後まで読んでいただけると嬉しいです。
目次
まず知っておくべきことは、生徒は常に他のクラスと比べているということです。
例えば宿題を1つ出すにしても、他のクラスの宿題が2つなら
私たちのクラスは宿題が1つしかない!
ラッキー!
となるでしょうし、他のクラスの宿題がなければ、
他のクラスは宿題が無いのに、なんでうちのクラスだけ宿題があるんだろう…
となるのです。
生徒にとって、宿題の1つが多いか少ないのかは問題ではなく、他のクラスより多いか少ないかが最も重要なのです。
もし、他のクラスの宿題が毎日1ページなのに、あなたのクラスだけ毎日3ページを宿題とすると、生徒はすぐに
なんで隣のクラスは宿題が1ページなのに、このクラスだけ3ページなんですか?
と聞いてくるでしょう。
そこであなたがどれだけ
君たちのことを思って、宿題を多くしているんだよ!
と話しても、不満は募るばかりでしょう。
増してや、
うるさい!
黙って毎日3ページずつやってこい!
このように怒鳴り散らしてしまったら、宿題はただ文字を書き写すだけのものになってしまいます。
例えその行為が本当に生徒のためだとしても、それが他のクラスと比べて厳しすぎる場合は不満が出てきてしまいます。
逆に、他のクラスと比べてゆるすぎるのも問題です。
例えばあなたのクラスだけ宿題が少ないならば
あのクラスは宿題が少ないのに、僕のクラスは宿題が多くて嫌だなあ
と思う生徒もいるでしょう。
他のクラスは教室で読書の時間なのに、あなたのクラスだけ校庭に遊びに出れば
私たちは読書なのに!
あのクラスは遊んでてうらやましい!
と思われるでしょう。
そして職員室に帰ると、隣のクラスの担任から
先生のクラスだけ甘やかしてるから、生徒から不満が出てるよ!
ちゃんとしてくれないと困る!
と怒られるはずです。
生徒指導を円滑に行うためには、学年でチームを組んで行わなければなりません。
隣のクラスで問題が起きれば、それは学年全体の問題なのです。
その悪い雰囲気というのは必ず学年全体に拡がっていき、いつかは自分のクラスにもやってきます。
クラス運営を適切に行うためには、学年のどのクラスも平和であることが望ましいです。
そのためには、自分のクラスだけ突出したことをして不満を募らせてはいけません。
常に他のクラスとのバランスを考えて動くことが大事なのです。
継続して何かを行ったり、何か新しいことに取り組んだりする場合は、学年主任や他のクラスの担任と連携するようにしましょう。
テストに向けて対策プリントをつくって配ろうと思うのですが、他のクラスの分も用意した方がいいですか?
今の宿題の量だと少ないと思うので増やしたいんですけど…
学年全体で変えませんか?
このように、自分のクラスだけ何かをするのではなく、その前に確認するようにすれば良いです
学年全体で動けば、生徒から不満が出てくることはないでしょう。
「自分のクラスだけ良い点を取らせたい!」
「他のクラスと競争して勝ちたい!」
そう思う気持ちも分かりますが、学年全体のバランスを考えて動くようにしましょう。
それなら、担任は何もできないじゃないか!
ロボットでいいじゃないか!
そう考えられる方もいるかもしれません。
具体策を講じると不満が出てきてしまいます。
例えば
そんなときは、あなたの人間としての魅力を打ち出すと良いです。
時には厳しく、時にはユーモアを交えて、クラス担任としてしっかり生徒と向き合いましょう。
生徒一人ひとりを観察して声掛けをして、話しやすい関係をつくりましょう。
この先生はいつも私たちのことを気にかけてくれている!
先生の話はいつも面白い!
勉強頑張ってみよう!
クラス担任は、生徒たちにとって人生の先輩です。
人生の先輩として生徒たちのお手本となれるような魅力的な人間になり、生徒たちの気持ちに火をつけられるような声掛けをしましょう。
そうすれば、どこからも不満が出ることなくクラス全体が盛り上がっていくはずです。
いかがでしたでしょうか。
今回の記事をまとめると、次のようになります。
他のクラスに勝ちたくて「自分のクラスだけ…」と行動してしまうと、失敗の原因になるかもしれません。
クラス担任を受け持つときは、自分のクラスはもちろん、同学年の他のクラスのことも考えて動くように心がけましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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