こんにちは。福田泰裕です。
学校で長い時間を過ごす生徒にとって、教師の言葉が与える影響はとても大きいです。
教師の一言で自信を得て、それを将来の仕事としてしまう人もいれば、逆に教師の一言で自信を失って不登校になってしまうケースもあります。
教師は、生徒にかける言葉をしっかり考えて、適切な声掛けをしなければなりません。
うまく声掛けができれば、生徒はやる気を出して良い方向を向いて活動できるようになります。
今回は、ペップトークで生徒のやる気を引き出そう!というお話をします。
最後まで読んでいただけると嬉しいです!
目次
ペップトークと聞いても、ピンと来ませんよね?
語源はpep(元気)、pep up(元気づける)という言葉から来ています。
ペップトークとは、 スポーツ選手を励ますために指導者が試合前や大事な練習の前に行う短い激励のメッセージのことです。
現在は語学と心理学の分析も進み、アメリカではセールスマンの営業研修やIT技術者のモチベーションアップ研修にも取り入れられています。
日本にも「日本ペップトーク普及委員会」という団体があり、全国各地で講演会を行っています。
このペップトークは、決してスポーツ選手に対してだけ用いられるものではありません。
ビジネスマンを指導する上司や、生徒を指導する教師など、他人を勇気づける立場にある人は誰でも身につけるべきスキルなのです。
例えば、あなたが野球チームの監督だとします。
9回裏、一発逆転の大チャンス!
ここでバッターボックスに入るのは、練習で熱心に指導してきた大事な選手です。
さて、あなたはその選手にどのように声を掛けますか?
いいか、絶対に打てよ!
三振したらタダじゃ済まさないからな!
もし、このように激励されたら選手はどう思うでしょうか。
三振できない…
三振したら、監督にまた怒られちゃう…
三振したらチームが負けちゃう…
このように、「三振」という負のイメージが頭に植え付けられることでしょう。
これでは選手本来の力を発揮できるとは思えません。
そしてきっと、この選手はそのイメージ通り三振して帰ってくることでしょう。
人間は負のイメージを与えられると、頭から引き離すことができなくなります。
そして、体はそのイメージ通りに動いてしまうのです。
ここが大事なゲームだからな!
ダブルフォルトしたらダメだぞ!
大事なテストだから!
計算ミスをしないように気を付けろ!
今日のスピーチは大事だからな!
緊張して噛まないように気を付けろ!
このような負のイメージを植え付ける激励を受けると、失敗のイメージが頭に植え付けられてしまいます。
指導者は、このような負のイメージを植え付ける激励を行うべきではありません。
ペップトークとは、「pep」=「元気づける」話です。
これから緊張する舞台へ出発する選手・後輩・生徒が良いイメージを持てるように声を掛けるあげれば良いのです。
いいか、絶対に打てよ!
三振したらタダじゃ済まさないからな!
この「三振したらタダじゃ済まさない」は、このように言い換えます👇
ここでヒットが打てたらヒーローになれるぞ!
今までやってきたことを信じて。
ボールをよく見て思い切り振っていけ!
監督からこのように激励されたら、選手は
打てたらヒーローになれるんだ…!
よし、思い切って振っていこう!
と、プラスのイメージを持ってバッターボックスへ向かうはずです。
これなら選手は最大限の能力を発揮できるでしょう。
ペップトークとはこのように、良いイメージを頭に植え付ける言葉で激励することです。
××するな!
ではなく、
〇〇しろ!
と、やってはいけないことでなく、やるべき事・成功した後の姿を言葉で示してあげるのです。
先ほどのダメな例を直していきましょう。
テニスの試合では、
ここが大事なゲームだからな!
ダブルフォルトしたらダメだぞ!
👇
ここが大事なゲームだからな!
1本目のサーブから丁寧に打っていこう!
大事なテストの前では、
大事なテストだから!
計算ミスをしないように気を付けろ!
👇
大事なテストだからな!
計算は落ち着いて、見直しながら進めていこう!
大事なスピーチの前では、
今日のスピーチは大事だからな!
緊張して噛まないように気を付けろ!
👇
今日のスピーチは大事だからな!
成功すればヒーローになれるぞ!
しっかり落ち着いて喋ろう!
このように、プラスの言葉を使って激励することで、良いイメージを頭に入れて本番に臨むことができるようになります。
誰かを指導する立場、激励する立場にある人は、このような声掛けを行うべきです。
いかがでしたでしょうか。
ペップトークをまとめると、次のようになります。
本番を目前にして緊張する人に対して、良いイメージを持たせることで力を発揮させるのがペップトークです。
このような声掛けができれば、指導者と選手・後輩・生徒の信頼関係の構築にもつながると思います。
みなさんも激励の言葉をかける際は、プラスの言葉で良いイメージを持ってもらえるように心がけましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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