こんにちは。福田泰裕です。
クラス担任をしていると、生徒への声掛けは非常に重要です。
担任の声掛け一つで生徒は立ち直ったり、やる気になったり、逆に落ち込んだり、学校を休んだりします。
それだけ担任の声掛けが生徒に与える影響は大きいです。
そのため、担任は生徒にプラスの言葉を掛けてあげたいですね。
プラスの言葉で最も基本的な声掛けが「褒める」ことです。
褒めることで生徒はその期待に応えようと努力するようになります。
しかし、褒め方を誤ると逆効果になることもあります。
今回は生徒を褒めるときのポイントと注意点をご紹介します。
最後まで読んでいただけると嬉しいです!
目次
人間は、誰かに期待されることでそれに応えようとする生き物です。
黒板を消してくれてありがとう!
いつも助かってるよ!
また黒板を消して、褒めてもらいたいな…!
このように、誰かに期待されることでその期待に応えようとすることをピグマリオン効果といいます。
教師が期待することで、生徒はその期待に応えようと行動したり、勉強したりするようになるのです。
だから、教師は生徒に対してプラスの言葉をどんどん掛けてあげるべきなのです。
人間は誰しも、褒められると嬉しいものです。
褒められることで
ちゃんと私のことを見ていて、褒めてくれた!
というように、生徒が教師のことを信頼するようになります。
更に、褒められると
もっと頑張ろう!
と、前向きな気持ちになることも期待できます。
そのため、教師は生徒をどんどん褒めていきたいところです。
それでは、褒めるときのポイントをご紹介します。
最初のポイントは、成果だけではなく努力の過程を褒めることです。
例えばテストで学年1位になった生徒に対して、
学年1位なんてすごいね!
だけでは勿体ないです。
学年1位おめでとう!
授業中にしっかり話を聞いて、テスト前も早めに取り掛かっていたのが良かったね!
のように、成果だけでなく努力の過程も褒めるようにしましょう。
これによって、生徒も
結果だけじゃなくて、私の頑張りを見てくれている!
次も頑張ろう!
というように思ってくれます。
努力の過程を褒めようと思っても、その努力の過程が分からない場合もあります。
そんなときは、質問して答えてもらうと良いです。
学年1位おめでとう!
どうやって勉強したの?
単語は通学中の電車で覚えて、テスト前には問題集を2回解きました。
通学の時間にテスト勉強したんだ!
時間の使い方が上手だね!
このように質問すると、何を頑張ったのかを話してくれます。
あとはその努力をなぞるように褒めてあげれば良いのです。
ピグマリオン効果を生むために、褒めるのなら次への期待を込めましょう。
学年1位おめでとう!
通学の時間に勉強するなんて、時間の使い方が上手だね!
次のテストでもしっかり勉強して、また1位を狙おうよ!
これまでの努力の過程を褒めつつ、その努力を継続できるように、次に期待する気持ちを示しましょう。
これによって生徒は、次回も教師の期待に応えようと努力してくれるようになります。
直接褒めるよりも、誰かを通して間接的に褒める方が効果が上がる場合もあります。
先生が『〇〇さんはいつも授業の前に黒板を消してくれるから、とても助かってる』って言ってたよ!
というように間接的に聞くことで、直接褒められるよりも喜びが大きくなることです。
これをウィンザー効果と呼びます。
教師となかなか話をしない生徒や、褒めるタイミングを逃してしまった場合はオススメです。
このように、生徒を褒めることで様々な効果があります。
だから教師はどんどん褒めていきたいのですが、褒め方を誤ると逆効果になってしまいます。
努力していないのに成果が出た場合は、褒めると逆効果です。
努力してないけど褒められた!
次もこれくらいでいいや!
このように、努力をしない生徒になってしまうかもしれません。
上でも述べたように、褒めるべきポイントは成果ではなく努力の過程です。
結果だけに惑わされないようにしましょう。
褒めることは大事でも、不自然に褒めすぎてはダメです。
学年1位なんてすごいね!
本当にすごいよ!偉い!よく頑張った!
天才かもしれない!努力の鬼!
このように言われると、バカにされたように感じます。
相手の努力の成果をきちんと見て、具体的に褒めてあげましょう。
いかがでしたでしょうか。
褒めることは、最も基本的であり、最も大事な声掛けでもあります。
生徒は教師に褒められると、その期待に応えようと努力するようになります。
今回の記事をまとめると、以下のようになります。
褒めるコツさえ知っていれば、どんどん生徒を褒めて伸ばすことができます。
生徒をよく観察して頑張った点を見つけ、積極的に褒めていきましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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