こんにちは。福田泰裕です。
短大・専門学校の入学試験や、大学の推薦入試・AO入試では面接試験が行われることが多いですね。
高校生はまだ面接の経験が少ないため、「面接は苦手」という人が多いと思います。
私は高校教師をしており、3年生の担任を何度か経験しました。
高校3年生で受ける面接が『人生初の面接試験』という生徒も多くいます。
今回はそのような受験生のために、「面接試験で誰でも上手に喋れる魔法の構文」を紹介します。
最後まで読んでいただけると嬉しいです。
目次
なぜ高校生は面接試験が苦手なのか?
なぜ高校生の多くは面接試験が苦手なのでしょうか。
それはとても簡単な理由です。
だって、面接なんてやったことないし……
そう、普通の高校生は面接のやり方を習う機会などありません。
みんな、試験前に慌てて練習するのです。
初めてすることは、誰だって苦手です。
だから、みんな「面接が苦手」だと言うのです。
面接は、練習すれば誰でも上手になれる
上で述べたように、面接が苦手な理由は経験がないからです。
だから、練習すれば誰でも上手になります。
だって経験値ゼロなんだから、下手になるわけがありません。
しかし、上達のスピードは人それぞれです。
2回の練習で十分な人もいれば、10回練習しても喋れない人もいます。
面接試験を受けることが決まったら、余裕をもって練習に取り掛かり、何度も練習しましょう。
面接練習の前に、最低限のことは覚えよう
もし何も準備せず、先生に面接練習をお願いしたらきっと怒られるでしょう。
面接練習のお願いに行く前に、絶対に聞かれる質問の答えは覚えていくべきです。
絶対に聞かれる質問とは、
- 本校を志望した理由
- 入学後、最も力を入れたいこと
- 将来の目標(何の職業か)
- 高校時代に最も力を入れて取り組んだこと
本当に最低限でいえば、これくらいです。
もちろん他にもたくさんありますが、最低でもこれくらいは覚えていきましょう。
面接試験は質問責めされると怖い
面接試験を苦手とする受験生はこう言います。
覚えたことは言えるんですよ!
でも、準備していない質問をされると答えられなくなってしまいます。
覚えた事はスラスラ喋れるのに、覚えた事以外を聞かれると急におかしな事を言い出してしまうのです。
例えば、このような感じです。
将来、何になりたいですか?
はい。
私は将来、理学療法士になりたいと思っています。
中学1年生から高校3年生まで6年間野球部に所属していました。
試合のとき、球場にはいつも理学療法士さんがいらっしゃいました。
私が高校2年生の夏の大会の試合中、友人が熱中症で倒れてしましました。
そこで理学療法士さんは適格に処置を行い、友人は回復して試合に戻ることができました。
私はそのときの理学療法士さんのように、スポーツに打ち込む子供たちの手助けをしたいと思います。
(すごい練習してるなぁ……)
では、その友人が熱中症で倒れたとき、あなたは何をしていましたか?
はい………
友人のことが心配だったので……
水を飲む……いや…
分かりません。
このように、準備した質問はスラスラと喋れるのに、質問すると突然喋れなくなる生徒が多くいます。
なぜこのようなことが起こるのでしょうか。
面接が苦手な人のパターンは2つ
私がこれまで高校生の面接練習を担当してきました。
その中で「面接は苦手」と言っていた生徒のパターンは大きく2つに分けられます。
パターン1:緊張して喋れない
面接とは、普段の会話と違って敬語で喋らなくてはいけません。
普段から敬語を使っているならば良いですが、敬語を使い慣れていないと間違った日本語をしゃべってしまいます。
変なことをいったらどうしよう…
間違っていたらどうしよう…
そのような不安から緊張してしまい、うまく喋れなくなるのです。
パターン2:良いことを言おうとして失敗する
面接はアピールする場だから、カッコイイ事を言わなくちゃ!
このように考えている人は、結構多いのではないでしょうか。
確かに、面接では自分のことをしっかりアピールしなくてはいけません。
しかし、このパターンの人はこういうミスを犯しがちです。
理学療法士のやりがいとは、何だと思いますか?
はい!
理学療法士は、スポーツ選手の活躍を蔭で支える存在だと思います!
スポーツ選手の試合中の応急手当だけでなく、怪我をした際のリハビリも行っているので、なくてはならない存在だと思います!私もそのように、スポーツ選手を支える存在になりたいです!
(やりがいは……?)
このように、良いことを言おうとして迷走し、質問に答えていないというミスです。
なぜこのようなことになるのかと言うと、良いことを言うためにいろいろなことを考えながら喋り、喋っているうちに何を聞かれたか分からなくなってしまうからです。
解決策は簡単!面接を行う理由を考えてみよう!
変なことを言ったらダメ。
言い直したらダメ。
他の受験生と違う事を言って目立たないといけない。
良い事を言わないといけない。
そんな事を考えていませんか?
どちらのパターンも、面接は特別な場だと思っているから失敗しているのです。
その考え方を変えましょう。
面接を行う目的
なぜ入学試験で面接を行うのか考えてみましょう。
学力の高い人が欲しいならば、学力試験だけで良いはずです。
なぜ面接試験を行うのか。その目的は、
ちゃんとコミュニケーションが取れる人間か
を確認したいからです。
コミュニケーションが必要な理由
いまの社会では、どの仕事をするにもコミュニケーション能力が必要だと言われています。
どれだけお勉強ができても、人と話せない医者は治療できません。
どれだけお勉強ができても、人と話せない教師は授業ができません。
どれだけお勉強ができても、人と話せない営業マンは契約が取れません。
どれだけお勉強ができても、人と話せないプログラマーはチームで仕事ができません。
どんな仕事に就くとしても、お客を相手にする商売はもちろん、チームで働くときもコミュニケーション能力が必要なのです。
だから、面接ではコミュニケーション能力がある人を合格させたいのです。
面接で求められるコミュニケーション能力とは?
では、面接で求められるコミュニケーション能力とは何なのでしょう。
理学療法士のすばらしさをペラペラと話す力でしょうか?
もちろん喋れるに越したことはありませんが、そうではありません。
面接官に見られているのは、
普通に会話できる人か
ということです。
「普通に会話ができる人」とは?
「普通に会話ができる人」とは、一体何でしょうか。
例えば昼休憩に弁当を食べながら友達と会話をするとき、誰でもスラスラと喋れているはずです。
そう、求められているのはその力です!
自分の意見を自分の言葉で自然に話し、誰かに質問されたらサッと答える、その力です!
そのとき、友達を前に緊張したり、カッコイイところを見せつけようとか思いませんよね?
その平常心で喋ることが大事なのです。
「平常心で喋る」=「緊張せず、普通に受け答えをする」
面接だから変に緊張してはいけません。
だからと言って、良いことを言う必要もありません。
あくまで普通の受け答えをすることに徹することが、平常心で喋るために大切なのです。
面接は会話。短すぎるのもダメ!
普通の受け答えをすれば良いからといって、このようなのはダメです。
理学療法士のやりがいとは、何だと思いますか?
スポーツ選手を蔭で支えることです!
(終わり…?会話ができないのかな?)
一言だけの短い返答は、ただのコミュニケーションが取れない人です。
友人と話していて、相手が一言しか喋ってくれなかったら会話がキツイですよね。
もっと普通の受け答えが求められます。
普通の受け答えをする魔法の構文
「普通の受け答えと言われても…」と思うでしょう。
そんなあなたのために、誰でも普通の受け答えができる魔法の構文があります。
はい、〇〇です。なぜなら、◇◇◇だからです。
はい、〇〇です。私は、◇◇◇だと考えます。
この2つの構文を頭にいれておけば、誰でも普通の受け答えができます。
英語の「It is 〇〇 that ◇◇◇」構文のように、結論を先に言って、あとから補足するのです。
これで、考えながら喋っているうちに質問を忘れるという失敗を防ぐことができます。
例を見てみましょう。
理学療法士のやりがいとは、何だと思いますか?
はい、スポーツ選手を蔭で支えられることだと思います。
なぜなら、試合中の応急手当や、怪我をした際のリハビリの際には、その選手にとって無くてはならない存在だからです。
理学療法士に最も必要な能力は何だと思いますか?
はい、確かな医療の知識だと思います。
スポーツ選手の怪我が再発しないように、完治するまでサポートするためには正しい知識が必要だと考えています。
それっぽく答えていますよね!?
このように、先に答えを言うことで的外れな答えを言うことを防いでいるのです!
まとめ:先に結論を言って、あとから補足すれば良い
いかがでしたか。
この記事をまとめると、以下のようになります。
- 最低限覚えていくべき質問は覚えていく
- 「緊張する」「良いことを言おうとする」と失敗する
- 求められているのは「普通に受け答えができる人」
- 魔法の構文「It is 〇〇 that ◇◇◇」で答えよう
この記事によって、面接が少しでも得意になってくれる人がいれば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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